推定寿命97歳の長すぎる余生

そんな生きる必要ある?

入院手術までの道のり

検査の結果は8月の頭に出るので、また病院へ。

その頃には病院が最寄駅ではない他の駅から無料シャトルを出していることを知り、それ使ったら通院が少し楽になりました。

新しい会社では有給休暇が初年度初日から10日間付与されるから、入院になっても休めることには休める。

ただ、9月末から年末にかけて繁忙期のためタイミングが難しいから、できればそれまでに入院手術したいな〜くらいに思ってました。

検査結果のポイントとしては、

1. 腫瘍の中身は液体である

2. 悪性という結果はマーカーでは出ていない

3. ただ、100%良性とも言い切れず、境界悪性という判断なので、摘出してみないとわからない

とのことでした。

主治医の先生曰く、でかい腫瘍があってもそのまま気付くことすらなく何年も暮らしてる人もいれば、卵巣嚢胞見つかって手術決まったのにその数日前に捻転して結局緊急手術になる人もいるから、どう転ぶかは運みたいなもの。早く取ってしまうことに越したことはない、とのこと。

私としても、早く不安な状況を脱したかったし、先生も信頼できるし、お願いしますと即答しました。

手術の方法は①開腹手術と②腹腔鏡手術の二種類があって、その方法も説明してもらいました。

①は、読んで字の如く、お腹を10センチくらい切り開いて、腫瘍を丸ごと取り出すもの。入院期間7日くらい。

メリット:腫瘍の中身が漏れることなく取り出せる

デメリット:体のダメージが大きいし回復に時間を要する

②は、お腹に3センチくらいの穴を3箇所開けて、管を突っ込んで体の中で腫瘍を潰して、余計なものを取り出すもの。入院期間5日くらい。

メリット:体の負担が最小限で済む

デメリット:万が一腫瘍の中に悪性の細胞があった場合、体内で潰すと他の場所に転移してガン化する恐れがある

とのことでした。

デメリットがどっちも大きすぎでは…って気もしたけど、早く職場復帰したい自分としては②腹腔鏡手術を選択。

正式には手術前検査の結果を踏まえて決めましょうということに。

そして、手術日程については、病院が入院待ち患者でいっぱいいっぱいのため、最短でも2ヶ月後(10月)になると言われ、当初の9月末までに受ける計画は既に崩れ去ることに。。。。病床不足が深刻なのってまじなのな。

仕事が落ち着く年明け2月以降にしようかとも思ったけど、もし捻転して緊急搬送、手術ってなった方がよっぽど仕事に影響出るのでは…と思い、一度会社の先輩に相談し、一瞬仕事が落ち着く11月の下旬で希望を提出。

先生のスケジュールで、11月16日か月末の火曜なら手術できると言われたけど、友達のアドバイスで「入院期間が月を跨ぐと入院費が倍になる」と聞いていたので、迷わず前者を選択しました。(この詳細についてもいつか…)

そうしてトントン拍子に手術日程が決まり、あとは手術1か月前の入院前検査を待つのみとなりました。

それからの2ヶ月間、仕事が徐々に忙しくなり、嚢胞の存在を忘れるくらい没頭してたので一瞬でした。その間も自覚症状はなかったしね。

入院前検査は10月の半ばに受けました。

血液やら尿やら肺活量やら心電図といった、一通りの一般的な検査です。最後に麻酔医からの説明がありました。

その頃になってようやく手術をするという実感が湧いてきて、ネットで調べたら入院手術で30万、40万という金額が出てきて、ドッフゥ保険とかちゃんと入っておけばよかった〜〜となっていたところ、友達に限度額適用制度があるから大丈夫だよ!との再度のアドバイスを受ける。

この制度は、1ヶ月の医療費が自己負担限度額(=前年度の年収に応じて異なる)を超えた場合、それ以上は払わなくて大丈夫、みたいな制度です。

加入している健康組合に「限度額適用認定証」の申し込みをすると、無料で発行されます。

それを入院日に病院に提出すれば、退院時に払う金額はその限度額+食事代となる魔法のような制度でした。

私の場合(年収370万未満)は、ひと月の自己負担限度額が57,600円なので、入院手術費はそれだけで済みます。30万すると思ってたものがその額で済むので、「あれ?なんか、安い??」という錯覚をすることもできました。

ちなみに申請書に適用期間みたいなのを書くんだけど、入院予定期間より長めに設定するとベターらしい。

私も最初申請を出した時、普通に入院期間のみ書いて出したんだけど、人事の方のナイスプレーにより、2週間分くらいの日付に変えて貰ってました。万が一退院が延びる、なんてこともなきにしもあらずだからね。

と、簡単に書きましたが詳しくはそういうちゃんとしたブログや公的なサイトを見てください。鵜呑みにして何かを取り違えても責任は取れない単なる備忘録作文です。

そして、検査結果を聞きに有給休暇を貰って10月末に聞きに行きました。

手術な向けて体調面で問題はないとのことで、腹腔鏡手術が決まりました。

入院のしおり、みたいな冊子やら説明を受けて、もうあとは入院手術を待つのみとなり、嚢胞の発覚から気づけば5ヶ月、仕事も忙しく、あっという間に月日が流れていきました。