推定寿命97歳の長すぎる余生

そんな生きる必要ある?

育児(からの)休業を取っている話

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コロナに感染しました。
二年前妊娠中にも感染したので二度目です。
発症して四日目にしてようやく熱が下がり、喉の痛みも引き、腰痛や体の痛みも幾分ましになりました。
前回のほうが喉の痛みがなかなか取れず辛かったような気がしますが、
変わらず嗅覚味覚はほぼ完全喪失で、食べる意欲を削がれています。


そんなことで三日前から自宅の一室にて不完全ながらも暫くの隔離生活を送っています。
子供が生まれて一年ちょっと経ちますが、こんなにも子供から、子育てから離れているのは初めてです。

育児からの休業。これぞ育休…
たまに扉の隙間から覗き見たり、トイレに行く途中にどうしてもリビングを通過しなきゃいけないので
近くを通りますが、一度離れてしまうと「これが私の子…?」と疑問符が浮かぶくらいには未だ親になった実感がない。
ただ、子育ての「休み」が貰えたのは自分的にはとてもありがたい。
子供が生まれて365+α日24時間、ほぼ休みがない状態だったから。
昨日までは体調が悪くて横になっているだけでしたが、今日は比較的元気なので
自分のためだけに24時間好きに時間が使える(※隔離された部屋の中に限る)。
こんな贅沢な時間なんていつぶりか。


強制的にワンオペになってしまった夫には少し申し訳ない気持ちもあるけど、
私がいつも平日やってることだしなぁと思って、完全にお任せしています。
夫の「なにやっとんのぉ(※バッリバリ方言)」「もぉ!」「ねぇ!(※オネェではないと思う)」
「ダメ!」「あ~はいはい」みたいな怒り声ばかり聞こえてきてストレスではありますが。
相変わらず、私と同じかそれ以上に親適性はない様子。  

 


改めて、残り約三日の休養日に何をしようかと考えるも、
狭い部屋の中でできる好きなことってほとんどない。
というか、育児始める前、自分の時間に何をしていたかとか記憶がない。
育児が始まってからは、隙間時間にTwitterのタイムラインを眺めることくらいしかしてない。


とりあえず保育園の書類を整理したり、十年くらい前のデジカメに入っていたであろう
SDカードのデータの整理をしたり、まだ体力が戻っていないので時折昼寝をしながら過ごしてみる。


古い写真のデータは、一番古くて13年前、留学していた時のものから、
大学卒業してプラプラしていた時期の国内外の写真などだった。


整理しながら、もう今では見ることのない、
もしかしたら金輪際二度と見ることがないかもしれない景色に思いを馳せる。


子育ては修行だけど、自分で望んで子供を産んだし、今が不幸せなわけではない。
それでも、もう二度とこんな景色は見れないだろうなあと思うと
それこそ後悔にも近いような感情が沸く。

 


夜のセントレアのライトアップとか、その日の運航を終えた飛行機が並ぶエプロンとか、
何度も乗った東京に向かう高速バスや新幹線から眺める雄大な富士山とか、
出雲からの寝台特急から見る太平洋から昇る朝日だとか、
別府からのフェリーから見える知らない港の灯台だとか、
18切符で回った九州で唯一心残りとなった、上陸できず周りだけ見て帰った軍艦島とか、
両親と弟と泊まったホテルにあった天体望遠鏡から見た星雲だとか、
タイの朝の屋台で食べたよくわからないバナナ味のもちもちの食べ物だとか、
今は天国にいる愛猫のガトーが、同じく天国にいる祖父母の家の窓際で微睡んでいる姿だとか、
京都の宿屋で一緒に働いていた方々と毎年行っていた屋上ビアガーデンから見る夕陽だとか、
弟や友達と数えきれないくらい行って、お気に入りのアトラクションはもう今はほとんどないユニバとか、
母の要望で贅沢にもバケーションパッケージでミラコスタに泊まって、乗り物もショーも丸二日間楽しんだTDRとか、
食費とか高すぎて破産しかけたオーストラリア一人旅で唯一課金ツアーで見たブルーマウンテンズとか、
大好きな選手が奇跡的にA代表に揃ってた時期の、国内外のスタジアムから見る国際試合とか、
夕日が沈むまで見ていたバリのどこかの海岸とか、
マカオの空港で横になれる場所が全然なくて、ほぼ床みたいなところで迎えた朝とか、
関空の横並び椅子に簡易寝袋敷いて熟睡して、強烈な朝日で目覚める朝とか、
添乗の仕事で行っただけだけど、意外と良い場所から見れた気比の花火大会とか、
それ以外も仕事で京都、清水港、大井川鉄道、春夏秋冬の高山白川郷に何度も何度も行ったこととか。

 

 

写真を振り返ると、なんだ、自分も良い20代を過ごしたじゃないかとさえ思う。

後先考えずに生きてたからお金はなかったけど、色々なところへ旅に出て、色んな景色を見て、沢山の人たちと遊んで。

でも、ブログを読み返すと、ずっと地獄にいたんだなってわかるけど。

記憶って恐ろしい。都合よく切り抜かれてしまっている。

 

この30代も後から振り返れば良かったなと思えることがあるのかな。

今のところその実感は全くと言って良いほどない。

子どもが生まれたことくらい?

代わりにそれ以外のほぼ全てを失ったけど。

身体はボロボロだし、髪は脱毛症で殆どなくなるし、抑うつ状態からなかなか抜け出せないし、友達ともほとんど疎遠になったし、海外はおろか国内の旅にももちろん行けないし。

仕事は今月復帰するけど、通勤片道2時間のせいで時短MAXで給与控除されるから、手取り10万いかないし。

その癖保育料は月5万もかかるし。

現状の不満を書いたらキリがないのでこの辺で。

 

 

20代が人生のピークだったんだろうか。

これで?って思う程度のピークで、自分も気づかないほど緩やかに下っていってるのかな。

 

暇だとネガティブ止まらないね。

 

おしまいにします。