いつ頃からか、空腹感の様に毎日当たり前に感じていた、長年の希死念慮が薄まった。
死にたいとか言わなくなった。
思うこと自体もかなり減った。
根本的な価値観は変わりはしないけど、あんまりそういうことばかり考えてちゃダメだなという気持ちになったし、若くして亡くなっていった友人のこととか、会う度に老いていく両親のことを思うと、とりあえず生きねば、となるようになった。
素晴らしいことだと思う。
自殺のシュミレーションが毎日の趣味みたいな、自死に向いてるロケーションハンティングが休日の過ごし方みたいな日々がいつの間にかなくなったから。
素晴らしいことだ。
それなのに、希死念慮が薄まった代わりに、何故かその頃から「生きることが虚しい」という感情に脳を侵食され始めている。
虚しいのだ。
美味しいご飯を食べても、
楽しく話して騒いでも、
素敵な景色を見ても、
好きな音楽に浸っても、
好きな人達と居ても、
一人で晩酌してても、
一生懸命何かに打ち込んでも、
ただただ、虚しい。
その時その時は楽しい、幸せ、最高、って思っている筈なのに、その波が引いたと同時に虚しさがどっと押し寄せて全てを飲み込んでしまう。
虚しさの本質が何なのかはわからない。
ただ、虚しい、と思うだけ。
人生の中身が無くなってしまったような、
虚しさ以外の感情の実感を掴めなくなってしまったような、
そういう実感があるけど、他の人も同じなんだろうか。
何をしても虚しいだけの人生って死んでるも同然だと思うと、なるほど、だから希死念慮が無くなったのかと納得した。
下手したら死にたい気持ちより厄介かもしれないけど、治る気もしないから、これと一緒にあと半世紀以上も生きなきゃいけないって一体前世にどんな悪いことしたんだろうな。
連勤中日なのでこんなテンションです。
行ってきます。