推定寿命97歳の長すぎる余生

そんな生きる必要ある?

2ヶ月連続MRIを受けた話

5月末、入社の1週間前に病気が発覚、6月の入社1週間後にMRI検査を受けなきゃいけないのに健康保険証は入社後3週間にしか届かない。

という最初のピンチを迎えた。

残念ながら諸々の手続きが間に合わず、結局全額自己負担で一度医療費を支払い、後日保険証が届いたら返金を受けるというオプションしか残っていませんでした。

転職、引っ越し直後で本当なけなしの諭吉を数枚を握りしめ、東京での入社研修を終えた翌日、市内の健康診断とかを主にやっている検査クリニックで骨盤のMRIを撮りに行くことに。

ドッキドキの人生初のMRIです。

専用の紙製のワンピースに着替え、説明を聞き、検査室に入りました。

最新型だというそのMRIの機械はこれまた巨大で、思ってたんと違う…生き物みたいと思いながらも、流れ作業のように台に寝かされ、体を固定され、右手には緊急停止SOSボタンを握らされ、左手には脈を計る機械をつけられ、耳にデカいヘッドホンを装着された状態でMRI本体に下半身が入るような形になって検査開始。

ずっと仏頂面で検査の説明をしていた担当医?が最後に「色々言ったけど、安心して受けられるから、リラックスしてくださいね」と笑顔を見せてくれたのが不意打ちでときめいた話はまた別の機会に。

耳からはFMが流れていたけど、それを余裕で妨害するMRI本体からの機械音ノイズ。

ギュインギュインギュインギュイン

トゥッッッットゥッッッットゥッッッッ

ギュインギュインギュインギュイン

ドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッ

ズガガガガガガガガガガガガガ

ギュインギュインギュインギュイン

リラックスどころでは!!!!

磁石での力を使って撮るみたいな技術(雑)なんたけど、とにかく音がすごいのと、何か痛いとかはないけどたまに狙撃されてるようなズガガガガって音と衝撃が下半身を狙ってくるので、本当リラックスなんかは全く出来ず。

1時間近くそんな状態で、最後の方でヘッドホンの音楽が鳴り止み、担当医の声が流れる。

「今から合図をしたら、いいって言うまで息を止めていてください。動くと画像がブレるふので絶対動かないでください。」

という指示があり、息を止める。

レントゲン撮影の感じで1,2秒かなと思いきや、息を止めてまさかの10秒以上経っても返事なし。

え????苦しいぞ??無理死ぬ!!!

と思った瞬間に「はい呼吸を楽にしてください」と声が流れて深呼吸。

まじでそんな呼吸止める時間長いなら先に言ってよ。

こんな同じことを2〜3度繰り返して検査終了。

お会計は自己負担100%で2万ちょい。

泣く泣く諭吉を手放し、2時間くらいで病院を出られました。

(※その後、また病院に行って返金して貰って、自己負担7千円くらいで済みました。)

その後1週間の名古屋での勤務ののち、また今度は2週間関東で研修だったため、その合間を縫って検査結果を聞きに、最初の泌尿器科と婦人科の先生のところへ。

MRIの画像を一緒に見ると、そこにはエコーより鮮明になった私の大きな右卵巣ちゃんがいました。

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※実際のMRI画像

「エコーでは8センチくらいかなと思ったけど、直径10センチくらいあるねえ大きいねえ。本当に痛くないの?」

研修中、寒さなのかたまに下腹部が痛むことはたったものの、たいした痛みはやはりほとんどなかったので、本当改めて怖いなって感じた。

「腫瘍自体はそんな悪さしないけど、捻転の可能性が高くなるから、通常5-6センチより大きい腫瘍は摘出手術なんだよね。大きい病院紹介するね。」

と言われ、今の入院先のボロめな市立病院の紹介状をもらって、病院を後にしました。

そこから2週間の関東でのハードな研修を終え、翌7月の頭にすぐ市立病院の来院だったのでまあまあ過酷なスケジュールでした。

風邪もひいていて、真夏日だったし、駅から病院までの距離が本当しんどかった。

友達に通院の交通費(タクシー含む)も後々に医療控除の申請に使えるよと聞いてはいたものの、最初の給料日後でも、とにかく金がなかったので、地下鉄で最寄駅まで行って歩くという過酷な選択をしてしまった。

病院は建て替え工事中だったけど、ほとんどの場所が仄暗い昭和の病院といった雰囲気で、うおお〜〜こんなとこに入院するかもなの?私、と思いながら主治医の先生と初対面。

若い女性医師で、ハキハキと話して、きちんと傾聴もしてくれる先生でした。

前にも聞いた病気の説明を聞いて、手術する流れになるだろうという話になった。

腫瘍の中身は水分だとは思われるが、一部に怪しい影があるため、まずは悪性でないかとか調べる必要があると言われ、まさかのMRI再検査が決定。

2ヶ月連続!!!!出費!!!

検査マーカーで悪性のものがないか調べるのと、また精密検査に使う造影剤の使用に問題ないか調べるために、結構な量の採血をしてから、ヨロヨロになりながら帰宅。(血が苦手。)

再検査かぁ〜〜ふえ〜〜と思いながらも、もう健康保険証がその時には手元にあったので、お金的な意味では心強かった。

そして、7月の末にその市立病院内のMRIで造影剤を注入した状態で、より精密な検査を実施。

ロッカーに荷物を預け、ブラも外した状態で検査室に行くと、この間採血した際に、造影剤が使えるかの検査が漏れてしまっていたらしく、急遽当日再採血、再検査ということに……

採血した針にストッパーで止められた造影剤を固定された状態で、血液検査の結果が出るまでの1時間半、トイレに行くこともできず、待合室で枝毛を眺めていました。

※注射写真注意

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こんな状態でした。しかもノーブラで。

1時間半後に結果が出て造影剤OKとの判断が出たので、前回同様体を固定されて検査を実施。

緊急停止SOSボタンも握らされたけど、親指が変なところに固定され、全然ボタン押せない位置にステイしてしまった。

何かあったらどうしよう?と思いながら、何もなく検査終了。

トータル3時間くらい注射針が差しっぱなしになっていた左腕は鬱血し、DV痕のようになっていた。

この病院で本当大丈夫なんだろうか?と心配が高まる。

その日の夜にまた研修で静岡に移動したけど、同期達にその腕何?どしたの?ってめちゃくちゃ心配されたし、針を3時間くらい刺されてたと言うと余計心配された。